加齢による椎間板の劣化度 強度や弾力性
外傷を受けたり、ぎっくり腰などを起こさなくとも、椎間板の強度は加齢により劣化していきます。
「アスレティックリハビリテーション 社団法人 メディカル・フィットネス協会 監修」によると、
20代から髄核に小亀裂や基質の破壊や壊死がみられ、30代では線維輪に破壊が起こり椎間板の強度が低下し、40〜60代では40歳未満の約55%に、60歳以上では45%以下に落ちるといわれている。
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そうです。
強度だけでなく弾力性も加齢により劣化するので、クッションとしての機能も低下します。
結果として衝撃の吸収力が弱まり、衝撃への耐性が若いころよりも小さくなるのです。
すると荷重を支え切れずに髄核が飛び出してヘルニアを発症したり、すべり症になってしまう確率も高くなります。
椎間板の劣化は腰だけでなく頸椎でも同様です。
ちなみに最近は、若い世代でも腰痛や頸椎ヘルニアが増えているそうです。
これは仕事や遊びでパソコンや家庭用ゲーム機を使う機会が増え、同じ姿勢を長時間続けるのと、運動不足が原因だと考えられています。
別コンテンツでも紹介しているように、同じ姿勢を長時間続けることと運動不足は腰痛や頸椎の不調を引き起こしやすくなります。
パソコンを使う際は正しい姿勢を心がけ、一定時間ごとに体を軽く動かし、定期的に運動するよう心がけましょう。
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