竹谷内医師の脊柱管広げ体操 やり方や注意点
脊柱管は、背骨の後方を通っている管で、この管が狭くなり、中の神経が圧迫されて発症するのが脊柱管狭窄症です。
脊柱管が狭くなる理由は主に加齢なので、超高齢化社会になる今後は、発症者が増えると考えられています。
症状としては足腰の痛みやしびれ、完結性はこう(一定時間歩くと、足腰に痛み・しびれが出る症状)が見られます。
症状を軽くするには、狭まった脊柱管を広げて神経の圧迫を軽減する必要があります。
加齢で狭くなった管が元に戻るわけではありませんが、神経の圧迫が減ると酸素や神経の供給が増え、神経の働きが改善されます。
定期的に脊柱管を広げてあげれば、神経の修復が進み、痛みやしびれといった症状が軽くなっていきます。
竹谷内医院院長で整形外科医の竹谷内康修医師は、脊柱管を広げるための運動として、「脊柱管広げ体操」を提唱しています。
この体操は床に寝るやり方と、イスに座って行う方法があります。
それぞれ紹介します。
寝て行う方法
1 仰向けに寝て両ひざを立てる
2 両ひざの裏に両手を差し込み、膝を胸のほうにぐっと引きつける
この時、骨盤が床から上がり、腰を丸める。
この姿勢を20〜30秒保ち、1の姿勢に戻す。
これを3回くり返して1セット。
1日に2セット行う。
腰を丸めるのがこの体操のポイントなので、膝を引きよせる際には、腰を床につけたままではダメです。
腰が丸くならない場合、タオルなどを丸めて骨盤の下に敷いてみましょう。
いすに座って行う方法
1 厚めのバスタオルを腰と同じ幅になるよう丸める
2 いすに座り、丸めたタオルを下腹部に当てる
3 タオルを挟み込むように上体を前に倒す
この姿勢を20〜30秒保ち、2の姿勢に戻す。
これを3回繰り返して1セット。
1日に2セット行う。
寝て行う場合と同様、腰を丸める意識が大切です。
竹谷内医師によると、マッサージや鍼灸で症状が改善されない場合でも、この脊柱管広げ体操を続けると劇的に快方に向かうことがあるそうです。
特殊な道具なども必要ないので、脊柱管狭窄症の症状に悩まされているなら一度試してみてはいかがでしょうか。
腰の激痛・しびれが消える! 脊柱管狭窄症 驚異の2分ひざ抱え体操 竹谷内康修
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