小山裕史氏は足の外側に重心をかけるのが正しい立ち方としています
母指球、小指の付け根、かかとの三点に重心を乗せる、と指導するケースもあるようです。
しかし、初動負荷トレーニングで有名な小山裕史氏は、これとはちょっと違う立ち方を提唱されています。
初動負荷トレーニングとは、独自のトレーングマシンと動作で、筋肉をリラックスさせることを主目的とするトレーニング法で、イチロー選手、山本昌投手、岩瀬仁紀投手など、多くのアスリートに支持されています。
その小山氏は、母指球重心の立ち方は
「全身が緊張し、腰にストレスがかかり、首や肩まで響いてくる」
としています。
腰痛の原因のひとつに、腰への過度の負担があるのは常識です。
つまり小山氏の考えでは、母指球に重心を乗せる立ち方は腰痛を引き起こしやすい、ということになります。
それでは、良い立ち方とはどういうものでしょうか?
小山氏は
かかと・薬指・小指に重心をかけ、左右の足の外側が平行になる立ち方
としています。
この立ち方をすると・・・
「母指球で立つよりも、骨盤が起き上り、股関節、膝関節、足首の関節が垂直に並びます。
こうすると、首と腰や背中のストレスが小さいと感じませんか。
この姿勢から左右どちらかの胸を軽く前に出すと、骨盤が斜め前に送り出され、いずれかの足が前に出ます。
この時、前に出る足の股関節を内側に軽く寄せてください」
(「週刊現代」2014年9月6日号 163ページより)
ここでは立ち方のみを紹介していますが、小山氏の初動負荷トレーニングを実践することで、腰痛が解消したという体験談は多数あります。
上で紹介した「週刊現代」の記事には、脊柱管狭窄症の手術を受けた後も腰痛みがひかなかった85歳の女性が、初動負荷トレーニングにより腰・脚の痛みが解消した例があります。
ちなみに初動負荷トレーニングにおいて、小山氏は腹筋・背筋運動は不要と指導しています。
「腰痛の予防・対策には腹筋・背筋を!」としている当サイトからすると、なかなか衝撃的な主張です。
しかし、小山氏の著書レビューなどを読むと、「腰痛が消えた!」とするコメントは確かに存在します。
「腹筋や背筋、手術もやったけど、どうしても腰が痛い!」という方は、小山氏のトレーニングも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
この記事は週刊現代 2014年 9/6号160〜163ページを参考にしました。
小山氏のトレーニングにより、「腰痛が治った!」というレビューもあります。
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